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☆学校の宿題
学校の宿題の問題点は、
成績が“5”の生徒にも、“1”の生徒にも
同じ課題を与えることです。
一人びとりの生徒の能力にあわせて出された宿題であれば、
学力の向上に役立つと思えるのですが、生徒の勉強の妨げに
なっている場合もあります。
病院で、ガン患者に「かぜ薬」を与え、
虫歯の患者に「抗がん剤」を与えているようなものです。
学力があがる夏休みに、ひと夏中、学校の宿題をもって
ブラブラして成績があがらなかった生徒が、毎年います。
基本として、塾へ学校の宿題の持ち込みを禁止している
塾が多いのですが、提出を怠ると内申点を下げると言われて
いるので、塾としては、時間をかけずに片付けてもらわねば
なりません。生徒の能力と宿題のバランスがとれていないと
判断した課題には短時間でかたづけるように指導します。
「宿題が学力をつける」と考えている親御さんが多いのですが、
逆に「宿題が学力を下げている」場合のほうが多いと思います。
一般に塾で学校の宿題ばかりやる生徒は成績が伸びません。
小山台高校や、東工大附属など偏差値の高い学校でも、
最近では、宿題がたくさん出されるようで驚いています。
夏休みの宿題は問題量も多いので、難問をじっくりと
自力でとくことができないので、数学などの難問解決力が
身につかない場合もあるのではと、心配されます。
やはり勉強は生徒の自主性にまかせるべきです。
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