“大田区萩中の”しぶや進学塾

高等学校卒業程度認定試験問題

2012年 第2回 化学T

化学T問題
化学T解答
 化学基礎をしっかり勉強しましょう。

解説(詳しくは教科書を見てください)


□1 
問1)  有機物質の原料は石油で、炭素化合物。
     紙の主成分は炭素。
    答えは@。

問2) 発生した気体を石灰水に通して白くにごるのは、二酸化炭素。
    硫酸銅(U)無水物の白色粉末が青くなるのは、水。
     答えはC

問3) コバルトの電子の数は27で、2+となるのは、電子が2個減るので、
       25−2=23
     答えは@

問4) 周期表
    18 族元素は希ガス元素。
     答えはA

問5) イオンからなる物質
    陽性の強い元素と陰性の強い元素の化合物。
    硫酸カルシウムはイオン結合。
    二酸化ケイ素は共有結合。ケイ素は4価の元素。
    亜鉛は金属結合。
    黒鉛は共有結合。炭素はは4価の元素。
    ヨウ素は分子結晶。
     答えはA

問6) エチレンC2H4 2 mol に含まれる水素原子の物質量(mol数)は、
      2 [mol]×4=8 [mol]
    気体の水素分子はH2 だが、
    水素原子の物質量(mol数)は8 [mol]
     答えはD



□2 無機物質

問1) 水素は,大型ロケットの燃料や( A 燃料電池)に用いられている。
    また,非金属である窒素や塩素などと( B イオン結合)をし,
    アンモニアや塩化水素などの化合物をつくる。
    実験室では( C 亜鉛)などの金属に希硫酸を反応させて発生させる。
     正解はB.

問2) 2 族元素の単体や化合物に関する。
     @ ベリリウムとマグネシウムは, 1 価の陽イオンになりやすい。
          2価の陽イオンになりやすい。×
     A マグネシウムは,熱水や高温の水蒸気とは反応しない。
       マグネシウムは加熱すると、発火する。×
     B 炭酸カルシウムを強く熱すると,分解して二酸化炭素を生じる。
          ○
     C ストロンチウムは,黄緑色の炎色反応を示す。
       深赤となる。黄緑色の炎色反応はバリウム。×
     D 硫酸バリウムは,水によく溶ける。
       白い沈殿物になる。×

    答えはB.

問3) 鉄の化合物とその色
    塩化鉄(V)  黄褐色なので、白色×
    酸化鉄(V)  赤さびなので、黒色×
    四酸化三鉄   黒さびなので、赤褐色×
    水酸化鉄(U) 緑白色なので、黒色×
    水酸化鉄(V) 赤褐色○。
    よって、正解はD。

問4) アルミニウムイオンAl~3+はNH3と錯イオンを生成しない。
    亜鉛イオンZn~3+はNH3錯イオンを生成する。
    したがって、亜鉛イオンにアンモニアを加えると、
    水酸化亜鉛Zn(OH)2の白色沈殿をじるが、
    さらにアンモニアを加えると、無色透明になる。
      答えはB。

□3 有機化合物

問1)  炭化水素は,炭素原子を骨格とした化合物であり,
    炭素原子どうしが( A 共有)結合によって結合し,
    さまざまな構造の化合物になる。
       (電子荷4の物質は共有結合)
     また,炭素原子間の結合には単結合だけでなく,
    二重結合や三重結合のような( B 不飽和)結合もある。
      (不飽和炭化水素)
     さらに,炭素原子どうしが次々に結合できるため,
    有機化合物の種類はとても( C 多い)。
     11の答えはD.

問2) 官能基
    -OH  ヒドロキシ基  エタノール、メタノール、フェノール、
    -CHO  アルデヒド基  アsトアルデヒド、
    -COOH カルボキシ基  酢酸
      したがって、12の答えはC.

問3) メタンCH4
    @  常温で,赤褐色・無臭の固体である。×
       無色、無味、無臭。
    A  水に溶けやすい。×。燃焼すると水が生成。
    B  分子は,正四面体の構造をしている。○
    C  酸素と反応しにくく燃えない。×。燃える。
    D  塩素と反応し,メタンの水素原子が塩素原子と
       置き換わる付加反応がおこる。×
       付加反応は、二重結合や三重結合などの不飽和結合が開いて、
      他の原子や原子団が新たに結合する反応。
       メタンCH4は単結合なので、付加反応はおきない。
    したがって13の答えはB.

問4) ジアゾ化。
     アゾ染料として用いられる( A 橙赤)色のp.ヒドロキシアゾベンゼンは,
    アニリンの( B ジアゾ)化で生成する塩化ベンゼンジアゾニウムの水溶液に,
    フェノールを水酸化ナトリウム水溶液に溶かしたものを加えると生成する。
     (カップリング)
     したがって、14の答えは@.

□4 

問1) 水酸化ナトリウムの溶解熱
    与式に値をそのまま代入するのであるが、
    温度変化=27.5−25=2.5℃
    を代入する。
     15の答えはB.

問2) 中和滴定
     

    グラフがほとんど垂直になるpH飛躍がある。
    中和点をすぎた後のpHが7以下なので、滴下した溶液は酸性なので、
    滴下した溶液は0.1 mol/L 塩酸(強酸)。

     中和点がpHは7より小さいので、
    強酸と弱塩基との中和
なので、
    滴定する溶液は弱塩基のアンモニア水10 mLとなる。
     16の答えはC.

問3) 電離度が大きいほうが酸としての性質が強い。
    したがって、17の答えはD.

問4) ア:過酸化水素は酸化剤として働いている。
    イ:硫黄原子Sの酸化数;−2 → 0    [酸化された]
    ウ:酸素原子Oの酸化数;−1 → −2   [還元された]
    エ:硫化水素は還元剤として働いている。
     したがって、18の答えは@.

問5) 水に硫酸を加えて電気分解をすると、
     陰極:水素
     陽極:酸素
    が発生。
    水に水酸化ナトリウムを加えて電気分解をすると、
     陰極:水素
     陽極:酸素
    が発生。
    19の答えはA.

問6) マンガン乾電池
     電池は,酸化剤と還元剤を両極として導線で結び,
    そこで起こる酸化還元反応による電子の出入りを
    電気エネルギーとして取り出せるようにしたものである。
     例えば,マンガン乾電池では,図のように
    酸化マンガン(W)を( A 正)極の物質,
    亜鉛を( B 負)極の物質として用いている。
   ( B 負)極の亜鉛がイオンになる際に電子を放出し,
    電子が導線を通って( A 正)極に移動し,
    酸化マンガン(W)を( C 還元)している。
     このときの電子の移動が電気エネルギーとして利用される。
      酸化マンガン(W)は電気伝導性が良くないので、
     炭素粉末と混ぜ合わせて電解液を加えて練り、
     正極合剤にし、正極とする。
    

    したがって、20の答えはA.