高等学校卒業程度認定試験問題2013年 第1回 化学T化学T問題化学T解答 解説(詳しくは教科書を見てください)問1) 半導体の原料はケイ素(シリコン)Si、ゲルマニウムGeなど。 二酸化ケイ素SiO2は石英ガラスで光ファイバーの原料になる。 問2) 状態変化。(中学レベル) 問3) 気体の状態方程式 PV=nRT でP,V,Tが一定なので、 mol数nが一定となるので、容器内の分子数は同じ。 問4) 純物質か混合物の問題 @水は純物質で水素と酸素の化合物。 A水酸化ナトリウム水溶液は水と水酸化ナトリウムの混合物・・・○ 塩酸、希硫酸の水溶液も水との混合物 B塩酸は純物質の水と純物質の塩化水素の混合物。 Cオゾン03は酸素の同素体で純物質。 D無色透明なガラスは二酸化ケイ素SiO2で単体ではなく化合物。 問5) @〜Cを燃焼させるとCO2は1mol発生。 DエタンC2H6を燃焼させると 二酸化炭素 2CO2 は2mol発生する。 5の答えはD 問6) 中学レベル 金は金属で引っ張ると針金のように延びるので、 答えはA □2 無機物質 問1) 中学レベル 希硫酸は亜鉛やマグネシウムを溶かし水素を発生するので、答えはD @ 粘性が大きいはおそらく濃硫酸?のことなので、× A 希硫酸は強い酸性であり、ガラスを侵さない。×。 B 吸湿性;濃硫酸には吸湿性、脱水作用がある。×。 C 加熱した熱濃硫酸は銅を溶かす。 銅はHよりイオン化傾向が小さいので希硫酸に溶けない。×。 問2) ハーバー・ボッシュ法 窒素N2と水素H2を触媒を用いて高圧、高温で直接反応させ アンモニアを精製する方法。 8の答えは@のアンンモニア 問3) 銅に関する問題 @ 比重=8.9 軽くはない。・・・× A 単体の色は赤系の色で青味はおびていない。・・・× B 電線や合金にもちいられる。・・・○ C 乾電池の負極は亜鉛Znなど。・・・× D 銅はHよりイオン化傾向が小さいので塩酸と反応しない。・・・× 問4) 水酸化アルミニウムAl(OH)3 アルミニウムイオンを含む水溶液に 水酸化ナトリウム水溶液またはアンモニア水を加えると、 白色ゼリー状の沈殿ができる。 Al^3+ + 3OH~- → Al(OH)3 水酸化ナトリウムNaOHを過剰に加えると、 Al(OH)3はNa[AL(OH)3]となって 溶けてしまう。 Al(OH)3 + NaOH → Na[AL(OH)3] 10の答えは Aの水酸化ナトリウム □3 有機化合物 問1) 砂糖は二糖類C12H22O11と表される炭水化物なので有機化合物。Dを選ぶ。 問2) 1価アルコールは1分子中にヒドロキシ基-OHを1個ふくむもので メタノール、エタノールなど、 2価アルコールは1分子中にヒドロキシ基-OHを2個ふくむもので エチレングリコールなど。 3価アルコールは1分子中にヒドロキシ基-OHを3個ふくむもので グリセリンなど。 したがって、12の答えはC. 問3) メタン CH4は正四面体 エチレン H2C=CH2は平面形 アセチレン H−C≡C−Hは直線形 したがって13の答えはA. 問4) 塩素を加えて塩を生じる芳香族化合物。 アニリンは弱塩基性で酸と反応して塩をつくる。 アニリンは塩酸と反応してアニリン塩酸塩になる。 C6H5-NH2 + HCl → C6H5-NH3^+ Cl^- 答えはC. □4 問1) QkJは図に示されているとおり、 メタンC3H86を燃焼したときの熱。 したがって、15の答えはB. 問2) ヘスの法則(総熱量保存の法則) 「反応熱は、反応の経路いよらず、反応の最初の状態と最後の状態で決まる。」 C + O2 = CO2 + 394kJ −)CO + (1/2)O2 = CO2 + 183kJ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− C + (1/2)O2 = CO + 111kJ したがって、16の答えは@. 問3) グラフより aは酸1molに塩基1molで中和・・・・(1) bは酸1molに塩基2molで中和・・・・(2) することがわかる。 表より、 (2)の酸1molに塩基2molで中和する反応は、 C、Dの硫酸と水酸化ナトリウムの正塩反応(硫酸ナトリウムの生成)。 H2SO4 + 2NaOH → Na2(SO4) + 2H2O ただし硫酸と水酸化ナトリウムの酸性塩反応(硫酸水素ナトリウムの生成)は不適だが、 bの塩基が10mLの時点で、pHは7以下を図示しているので必ずしも不適当ではない。 H2SO4 + NaOH → NaHSO4 + H2O C、Dのうち、酸1molに塩基1molで中和する反応は、 Cの酢酸と水酸化カリウムの反応(酢酸カリウムを生成)。 CH3COOH + KOH → CH3COOK + H2O したがって、17の答えはC. 問4) 原子の酸化、還元は酸化数の増減で判断する。 原子の酸化数が増加;酸化された。 原子の酸化数が減少;還元された。 アのH; + → 0 [還元された] イのCu; 0 → 2+ [酸化された] ウのH; + → + [酸化も還元もされなかった] したがって、18の答えはB. 問5) 水の電気分解 1C(クーロン)は1Aの電流が1秒間流されたときの電気量。 Q[C]=i[A]×t[s] 0.1Aの電流を9650秒流すと Q[C]=965[C] ファラデー定数をFで表すと、 F=96500[C/mol] e~-は 965/96500 = (1/100)[mol] 陽極:O2:e~- = 1:4=x[mol]:(1/100)[mol] O2:x=(1/400)[mol] 気体1mol = 22.4[L/mol]なので、 O2=(1/400)[mol]×22.4[L/mol] =0.056[L]=56[mL] 陰極:H2:e~- = 1:2=x[mol]:(1/100)[mol] H2:x=(1/200)[mol] 気体1mol = 22.4[L/mol]なので、 H2=(1/200)[mol]×22.4[L/mol] =0.112[L]=112[mL] したがって、19の答えはB. 問6) 電池 Aは酸化還元反応なので、AかD AかDのBはいずれも、ダニエル電池 (-)Zn|ZnSO4aq||CuSO4aq|Cu(+) したがって、硫酸亜鉛水溶液には亜鉛板をいれ、 硫酸銅(U)水溶液には銅版をいれるので、 20の答えはD. |